建築写真や竣工写真の撮影を初めてプロカメラマンに依頼する際に役に立つ『カメラマンの探し方』
について、お話したいと思います。
何でも撮るカメラマン or 建築写真専門カメラマン の違い
“プロカメラマンを探すことからスタート”という撮影依頼主様も多いかと思います。
まず、知っておいていただきたいことは、建築写真や竣工写真の分野の撮影は、他の分野の撮影とは異なり、”特別な撮影ノウハウや建築知識・経験が要求される”ということです。
人物撮影(ライフイベント・スポーツ・モデル等)や商品撮影(雑貨・工業用品等)など、いろいろな分野の撮影をしながら稀に建築写真を撮影するカメラマンと、建築写真・竣工写真のみを専門に年間200棟ほど撮影している建築専門カメラマンとでは、当然、撮影する写真に大きな差があります。
弊社に初めて撮影を依頼いただくお客様から、“(建築専門で無い)普通のプロカメラマンに依頼してしまい、思ったような建築写真があがってこなかった”という話を聞きます。一方、建築専門カメラマンは、建築業界におられるお客様が普段見ている写真の品質を理解しているため、その品質で撮影するノウハウを持ち合わせており、撮影依頼主様の期待を裏切ることはありません。
建築雑誌やカタログにあるような品質の建築写真で、カタログやホームページで集客をされるのであれば、年間200棟ほど撮影している“実績のある建築写真専門カメラマン”に依頼することをお勧めします。
建築写真・竣工写真撮影専門カメラマンの探し方。
インターネットでプロカメラマンを探すと、いろいろなカメラマンが見つかります。
以下の点に留意しながら、カメラマンを探されることをお勧めします。
◆撮影実績が多いこと。
建築に特化した撮影ノウハウと建築知識と経験を持ち合わせていることが大事です。
私の経験からですが、ノウハウを維持するため年間120棟(月に最低10棟程度)以上を撮影している
カメラマンが良いと思います。
◆『価格』が公表されていること。
何にいくらかかるかが明示されていることは大事です。
◆キャンセル対応
「天候不良」「工事遅れ」などで何かと撮影予定が変更になることも多いので、撮影日変更に伴うキャンセル料が無いカメラマン。
◆設計意図を読み解けるカメラマン
一度、依頼しないとわからないことですが・・、撮影物件を現場で見て、設計者の意図を建物から逆読みし、物件の特徴を表現できるアングルを的確に見つけてくれるカメラマンが良いです。
良いアングルを次々見つけて、スピーディーに撮影してもらえると、撮影依頼主様はとても楽です。
◆プロカメラマンかを確認。
インターネット上には副業でカメラマンをしている「週末カメラマン」や「アマチュアカメラマン」
も多く混ざっております。そのカメラマンが本業として撮影業をしている場合は公式ホームページを持っているケースが多いです。そして、そのホームページで撮影実績が多いか否かを、確認いただければと思います。