関西万博2025の会場撮影

2025年4月13日に関西万博が開催開始となりました。
弊社でも、8つの海外パビリオン、ステージや催事場など6つの施設について、スチール撮影とドローン撮影を実施させていただきました。
万博でのドローン撮影はモチベーションが上がりましたが、まだ工事をされているパビリオンも多く、周りの職人の方が手を止めて見入ってしまうため、少し恐縮しながらの撮影となりました。
ドローン撮影の許認可の手続きも大変でしたが、いろいろな方の協力のもと、無事に撮影をすることができました。いつもこの手続きの工程で苦労しますので、弊社では早めの申請をお客様にしていただくことを勧めております。初めてドローン撮影を依頼される会社様も多いため、弊社ではその申請作業のフォローをさせていただいております。

各パビリオンの撮影写真は納品写真のため、掲載することはできませんが、“芸術的な造形物”でもあるパビリオンはやはり、被写体として映えるモノが多くありました。夜のライトアップも映えるため、夕景、夜景撮影も実施したかったのですが、開催前の時期での撮影でしたので、それは叶いませんでした。

パビリオンは約半年の仮設建築物であるため、膜構造を採用しているものが多く、また、1990年の万博の時に比べ、膜構造の構法や素材が進化しているのが良くわかりました。
建物の壁面を面として構成しつつ、空気と光を少し通すという他の建材にはできない透過性能を持っています。仮設や倉庫などの簡易建築物でしか使われないイメージの膜構造ですが、近未来には、神田宮地ビルのような膜構造の建築物を街中や、もしかすると住宅分野でも目にする時代がくるかもしれません。そんなことを思い、万博のパビリオンを撮影していました。

街中にある写真と異なり、背景に道路や電線が無い、変わった背景の中で撮影することで、写真としてもパビリオンの「写りの納め」が良かったです。

この「写りの納め」という言葉は、弊社で使っている言葉で、写真の背景を気にすることです。ポスターレベルの撮影依頼をいただくと、背景のほうも実際の土地に背景とことなるきれいな背景を合成します。
ポスターなどの大きな広告写真では、こういった細かな“技”が効いてきます。