建築写真では、HDR機能を多用しない。
スマホで写真がきれいに見える補正機能High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)撮影→略してHDR撮影ですが、一眼レフカメラにもこの機能はあります。
建築写真で考慮しないといけないのが、シャドウとハイライトの調整です。
これをHDR機能に任せてしまうと、時に、黒や白の建材をシャドウやハイライトと見做してしまい、
実際の見た目と異なる写真となってしまうので注意が必要です。一眼レフで撮影する際に、シャドウハイライトの補正をこのHDRの機能を用い補正処理するカメラマンも多いですが、当社はこのHDR機能を使用せず、黒い建材なのか暗いのか?白い建材なのか明るいのか?をきちんと目で見て判断し、同一カットの複数枚の明るさ違いの写真を用い、適正な明るさの部位をレイヤーで、明るさ・コントラストの調整します。
この手作業がきれいな写真として仕上げるには非常に重要なため、建美写の写真補正は、HDR補正を使用せず、全て手作業で補正を実施しています。
限られた時間内で、より良い写真を撮影をするために。
戸建住宅を撮影する場合を例にご説明します。現場到着時に、東西南北の方位と太陽の位置を確認し、各部屋をどのような順番に撮影するかを最初に決めています。この判断を約1分でおこないます。
開口部から入った太陽光が床の仕上材に当たりますと、反射光に床建材の色が付き、壁や天井にその色が映り込み、壁や天井の見た目に影響を与えてしまいます。また、開口部に正対したアングルで、開口部向こうに太陽が位置する状態での撮影は極力避けるようにしています。撮影時間を調整して少しでも良いコンディションで撮影するようにしています。
カーテンウォールなど建物ガラス面に映り込んでしまう外の風景の処理。
カーテンウォールなどがあるビルや店舗の建物では、そのガラス面に建物対面側の景色が映り込んでしまいます。特に昼間の撮影で起こってしまう現象ですが、極力、対面に明るいものが無い状態(例えば明るい色の車が駐車していないタイミング)で撮影をするなどの調整をします。
これらの方法に加え、建美写では《特殊な撮影手法》を持ち合わせております。こちらは実用新案登録をしている機材を用います。映り込み画像を目立たなくさせる方法が可能です。
難度が高い「ガラスへの映り込みを抑えた撮影」に関しましても、是非、弊社にお任せいただければと思います。